洋服の貸し借りで「ワキガが伝染った(うつった)」って本当?

洋服の貸し借りでワキガが伝染ったって本当
以前ご紹介した都市伝説、「ワキガが伝染する」という説に関連した話題を取り上げたいと思います。

ある人物がインターネットでこう発信しました。
「洋服を知人に貸したらワキガが伝染った(うつった)」
それに対してさまざまなレスポンスがありました。
「自分もだ」
「知り合いもそう言っていた」
「ワキガは洋服の貸し借りじゃうつらないでしょ?」

そして議論は多くの人々を巻き込んで広がっていきました。
医学的にはワキガ(腋臭症)という「体質」が衣類を媒介にして伝染することはないと明記できます。
ワキガは病気ではありません。人から人へ病気のように伝染する性質はないのです。

なぜ「ワキガが伝染する」説が生まれたのか
実際に「ワキガが伝染った(うつった)」と思っている人物が複数実在するために、いくら医師が「ワキガは伝染しない」と否定しても同じ議論が幾度も巻き起こる状況です。
なぜこのような誤解が発生したかというと、いくつかの原因が考えられます。

・ワキガ(腋臭症)の人物が着用した後の洗濯が不十分だった
・衣類に付着したにおいが肌に移って、ワキガになったと誤解した
・もともとその人もワキガ(腋臭症)体質だった

などです。
衣類の繊維がにおいの成分を吸収するのと同じように、人の肌もある程度接触したにおい成分を吸収し、発散する性質があります。
このために都市伝説「ワキガ(腋臭症)は伝染する」が生まれたのでしょう。