タトゥー除去の料金は手術方法と除去する部位の大きさによります。

タトゥー除去をするとき、やっぱり気になるのは費用のことですよね。除去をする部分がどのくらいの大きさなのか、どのような手術方法を選ぶのかによって、支払う料金は全く違います。タトゥー除去にまつわるお金事情のこと、この機会にぜひ知っておきましょう。
(※料金についてはあくまで目安ですので、ご注意ください。)

・レーザー除去

これは、レーザーの光線をタトゥーに照射し、その時に発生する熱や光を利用してタトゥーの染料を粉砕していく施術方法です。黒や紺、グレーなどの濃い色のタトゥーに対して効果が現れやすく、メスを使わないので施術後の傷跡を最小限に抑えられる方法です。通常は2〜3カ月に1回のペースで照射をし、それを5〜10回ほど繰り返すことで徐々にタトゥーが薄くなっていきます。
料金の相場としては、タトゥーの大きさが5cm×5cmの場合、1回分の照射につき約4万〜7万円前後のクリニックが多いようです。

・ピコレーザー除去

レーザー治療における最新機器のピコレーザーを使った施術方法です。従来のレーザーでは、黒っぽい色などの限られた染料にしかあまり作用しませんでしたが、このピコレーザーはさまざまな染料に対応できるという大きな特徴を持っています。また、これまでのレーザーよりも肌へのダメージが少なく、施術回数も少なく済むというメリットがあります。
料金の相場としては、タトゥーの大きさが5cm×5cmの場合、1回分の照射につき約5万円〜12万円前後の費用がかかるようです。

※レーザーを使った治療は数回の照射が必要です。たとえタトゥーの大きさが同じでも、人によって照射回数が違うと費用の総額にも差が出てくることを覚えておきましょう。

・切除手術

タトゥーの部分の皮膚を切除し、その箇所を縫い合わせることで除去する方法です。小さめのタトゥーであれば1回の手術で除去することが可能です。ただし、サイズの大きいタトゥーの場合や、皮膚が伸びにくい部分にあるタトゥーに関してはケロイドや引きつれなどの後遺症を招く恐れがあるので、数回に分けて手術する必要があります。
料金の相場は、タトゥーの大きさが5cm×5cmの場合、およそ20万〜50万円前後かかることが多いようです。

・剥削(はくさく)除去

皮膚に彫り込まれた染料の約90%を削り取ることでタトゥーを除去していく方法です。削った直後は擦り傷や火傷のような跡になりますが、自然治癒力が働くことで新しい皮膚が再生され、数か月後にはその傷跡も目立たなくなります。剥削除去は、タトゥーの大きさや色に関係なく1回の治療で除去することができるので、とにかく早くタトゥーを消したい方にはおすすめの方法です。
料金の相場はタトゥーの大きさが5cm×5cmの場合、切除手術と同じくおよそ20万〜50万円前後かかるようです。

・植皮手術(皮膚移植)

染料の入った皮膚の部分を切り取る、あるいは削り取り、そこにタトゥーのない所から採取した別の皮膚を移植する方法です。安全性や生着率を考慮し、表皮と真皮の一部を含んだ薄い皮膚を採取して移植するケースが多いです。こちらの方法も、1回の治療でタトゥーの大きさや色に関係なく除去することが可能です。
料金の相場としては、タトゥーの大きさが5cm×5cmの場合、およそ50万円前後となっています。

・その他、タトゥー除去方法を組み合わせる

タトゥーの除去方法は、必ずしも1つの方法とは限りません。例えば、剥削除去で消しきれなかった部分を、植皮手術をすることでさらに目立たなくすることができます。料金は、手術方法の組み合わせによって異なります。

このように、手術方法やタトゥーのサイズによって料金は違ってきますが、必ずしもお金が安ければ良いというわけではありません。安い代わりに質の悪い施術を受けて、治療をやり直すことになれば逆に費用がかさんでしまう恐れがありますので注意してください。
ちなみに、治療に必要な費用を確認する際は、アフターケアのための薬代や局所麻酔代といった諸々の費用も含まれているかどうかをきちんとチェックすることも大切ですよ。