皮膚の構造とタトゥーの原理
一度入れたタトゥーはなぜ消えにくいのでしょうか。 ここでは、皮膚の構造に触れながら、タトゥーの原理についてご説明します。
皮膚は、表面から大きく分けると、表皮、真皮、皮下組織という3つの層で構成されています。
その中でも、表皮は下層から基底細胞層、有棘細胞層、顆粒層、角質層と分かれています。
表皮と真皮が触れあう部分は細胞分裂が活発な場所です。
分裂した細胞は表皮側に移動しながら、表皮の基底細胞層、有棘細胞層、顆粒層、角質層となっていき、およそ3~4週間で表面にあがってきます。
そして、垢として剥がれ落ちるのです。
角質が落ちることについては、ご存知の方も多いでしょう。
タトゥーは、この表皮ではなく、カラダのどの部分に彫るかにもよりますが、深さ数ミリ程度にある真皮まで彫り込んで色素を入れていくものです。
なので、日々私たちの皮膚で細胞分裂が行われたとしても、色素は表皮側に移動せずに残ったままになるのです。
タトゥー・刺青が消えにくい理由、タトゥーを消すためには?
タトゥー・刺青は、一度真皮を傷つけて色素を入れ、表皮の傷口が治癒し完成します。
タトゥー・刺青が消えにくいのは、先ほどご説明したとおり、細胞分裂して表面にあがってくることがない真皮に色素を入れているからです。
真皮は、コラーゲンというタンパク質繊維と繊維芽細胞といった細胞で構成されていて、毛細血管が網目のように走っています。
また、触感、痛感などの知覚を司る神経が張り巡らされています。
ですから、タトゥーを消す場合も、入れる場合と同じく痛みや出血も多くなります。
現在の医療技術では完璧にタトゥーを消す(元の肌と全く同じ状態に戻す)ことはできません。
肌を美しく保ちたいのであれば、消さない状態がより良いという人もいるほどです。
ただ実際は、就職や結婚などを期に、タトゥーを消したい方も多く、その場合は場所、大きさ、色、深さによって治療法を検討しなくてはなりません。
また、クリニックによっても施術方法は異なります。
以前は手術以外の方法はありませんでしたが、現在はレーザーを使用した除去も可能です。
大阪梅田中央クリニックでは、多くの症例数を経験し、高い技術を持つ医師がお客様のお話を伺いながら悩みを解決していきます。